木の産地「吉野」

「奈良県吉野地方」は、500年以上前から林業を始め、独自の手法により最高級のスギやヒノキを生産している名産地です。

「吉野」とは

吉野郡は奈良の南に位置する3町8村からなる群で、たくさんの山々に囲まれた自然豊かな地域です。昔から林業が盛んで、吉野川という大きな川で、都市部まで丸太を運び、大阪城、伏見城にも吉野材が用いられたそうです。

吉野郡の中でも村によってそれぞれ特色があり、木材の性質にも多少の違いがあるようですが、どれも良質で、それらをまとめて吉野材と言います。林業の歴史はとても古く日本最古とも言われています。

吉野林業の特徴

他の産地との大きな違いは育て方です。まず、わざとぎゅうぎゅうに密集させて木を植えます。密植の割合は、他の地域に比べ3倍近い量です。その中で育つ木は、光を得るために互いに競争するように上へ上へとまっすぐ伸びていきます。

また、光や栄養が分散されるため、ゆっくりゆっくりと太くなっていくので年輪が非常に細かく高い密度の木が育ちます。専門の機械で計測すると、普通に育てられたスギよりも30~40%も強度が強いという結果も出ています。

しかし、そのままにしておくとそれ以上太くなれないので、時期を見て少しずつ何度も間の木を間引いていきます。まだ細い状態で間引かれた木も使い道があるので決して無駄にはしません。

木があるのは専門家のおかげです

そのほかにもたくさんの特別な手法により育てられているようですが、私たちは林業の専門家ではないのでこのくらいにしておきますね。

それでも私たちに一つ言えるたしかなことは、途方も無い時間と手間暇を惜しまず、我が子のように木を育てて供給してくださる方々のおかげで、私たちは素晴らしい材料を、使用できると言うことです。