木の一生

木は芽吹いてから、どうやって育ち、どうやって繁栄していくのでしょうか? 

水と空気と光。

木は大気中から取り入れた二酸化炭素と、土壌中から吸い上げた水を使って、光合成をして炭水化物を作ります。そしてその炭水化物を元に少しずつ少しずつ成長します。

根から水を吸い上げて葉から蒸発させる水分は一日にだいたい40ℓから300ℓと言われています。季節や樹種によっても変わりますし例外もありますが、にわかには信じられない量ですね。

生きるための工夫

樹種によって成長の仕方は様々ですが、繁栄していくための工夫もまた様々です。

少しでもたくさん光を得るために、とにかく上に向かって伸びていく木もいれば、高さはそこそこにして横に広がっていく木もいます。甘い蜜を作って虫たちを呼び寄せ、花粉をこすりつけて遠くに運んでもらう木もいれば、ただただ風まかせにもっと遠くに花粉を飛ばす木もいます。人間にとっては迷惑な花粉ですが木も一生懸命です。

種の広め方も様々で、高いところに小さくて目立つ色の実をつけて、小鳥たちに食べてもらって遠くまで運んでもらう木もいれば、わざと実を落とし、熊などに食べてもらってたくさんの栄養とともに排出物として地面に戻してもらう木もいます。

みんなあの手この手を使って生きていることがわかりますね。

木の恩恵

木はとても多くの恵みを私たち人間に与えてくれています。

庭に木が一本あれば、その木陰で木漏れ日を感じながら一休みすることができます。美味しい実もつけてくれますし、香りの元であるフィトンチッドと総称される物質には人をリラックスさせる効果があり、フィトンチッドを抽出してアロマオイルを得ることもできます。

山が形を保っていられるのは、木がたくさんの根を張り巡らせて地面を強くしているからです。大雨が降っても、雨を蓄えて少しずつ地面に落としてくれています。もし山から木がなくなったら土砂崩れし放題になります。

命は続く

そして充分育った木は伐採され家や家具などになり皆様の元に渡ってからも、木は生き続けています。

木を燃やすと二酸化炭素がたくさん増えると思われがちですが、燃やすときに出る二酸化炭素はもともと空気中にあった二酸化炭素を木が取り入れてずっと保っていてくれたものです。なので地球上にある二酸化炭素の絶対値が増えたわけではありません。木をたくさん増やし、伐採した後も製品として大事に長く使っていけば、大気中の二酸化炭素を確実に減らすことができるのです。

木で椅子をつくる

百年かけて育った木は、百年使用できる材料になると言われています。私たちIZURUは、そんな木々たちを心から尊敬し、与えてくれる恵みに心から感謝しています。私たちにできることは、お客様に少しでも長く使ってもらえるように、飽きが来ず、日が経つごとに愛着が増し、孫の代まで永く使っていただけるような椅子をたくさん作ることだと思っています。

いつかたくさんのものを与えてくれた木たちに恩返しできるような存在になることを夢見ています。